特殊な水で育てたスギの苗木(左)と通常の水を与えた苗木

 花粉症対策として通常のスギから花粉の少ないスギへの植え替えを後押ししようと、苗木の成長を早める技術を岩谷産業が開発している。微細な気泡を含む特殊な水を栽培に使う。2020年度の実用化を目指している。

 特殊な水は「ファインバブル水」と呼ばれ、酸素濃度が高いなどの特性を持つ。岩谷産業の中央研究所(兵庫県尼崎市)はナノメートル(ナノは10億分の1)単位の気泡を含むファインバブル水を研究し、スギなど針葉樹の発芽や発根を促す作用を確認。通常は植林できる大きさの苗木に育つまで2、3年かかるところを1年半から2年程度に短縮できると見込んでいる。

 林野庁は花粉症対策として広葉樹の導入とともに花粉の少ないスギへの植え替えを促進。ただ高齢化で苗木生産者が減少しており、栽培期間の短縮など生産性向上が課題となっている。岩谷産業はファインバブル水による栽培装置の販売など事業化により栽培の加速に貢献し、新たな収益源にも育てたい考えだ。【共同】

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