紙テープがなびく中、教え子や保護者らとの別れを惜しむ教職員ら=唐津市鎮西町の馬渡島

 通常よりも長い汽笛が響き、色とりどりの紙テープが舞う。旅立ちの春。唐津市鎮西町の馬渡島では、離任する教職員や高校に進学する卒業生、転校する離島留学生らが島を離れ、港では別れを惜しむ光景が繰り返されている。

 25日には馬渡小中学校から転任する三浦省悟教諭(33)と三浦早穂教諭(29)の夫婦、池田翔太教諭(30)が出発の日を迎えた。池田教諭の妻も昨年まで同校に勤め、出産を機に退職。4人の“先生”の見送りに教え子や保護者、同僚が定期船乗り場に詰め掛けた。

 花束や手紙を渡し、感謝の言葉を交わすと、互いに声を詰まらせた。中学2年の坂田健明さんは「中学総体では応援に駆け付けてくれてうれしかった。一緒に遊んだり、面白い話で盛り上がったりと交流も深く、別れは悲しい」と恩師に手を振り続けた。

 島で3年間を過ごした池田教諭は「人が温かく、島民と一緒の体育大会は特に楽しかった」。中学3年の担任として送り出した卒業生には「お互い頑張っていたら、また会えるのかな」と再会を期待した。

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