免疫細胞の働き強化 自分の体は自分で守る

新型ウイルスや、毎年流行するインフルエンザなどの感染症予防のためには、身体の免疫力を高めることが有効です。「自分の健康は自分で守る」と常に意識し、食事の面から免疫力を高める工夫をしましょう。佐賀県栄養士会所属で社会福祉法人清水福祉会地域密着型施設清水園の管理栄養係長・髙山美穂さんにポイントを聞きました。

 

バランスよい食事で病気に負けない体に

■免疫力は自己防衛機能

 免疫力とは、身体に入って悪さをしようとするウイルスや細菌をやっつけたり、日々体内に発生するがん細胞を排除するなど、身体を守る自己防衛機能のことです。自己防衛する時は体内の「免疫細胞」が活躍します。個人差はありますが、免疫力は20代を過ぎると加齢とともに徐々に下がると言われています。免疫力が下がれば、自分の体を守る力が弱くなりますが、食べ物で免疫力を高めることができます。

■必要な四つのポイント

①腸内環境を整える

 免疫細胞の60~70%が腸内にあると言われていることから、一番効果的なのは腸内環境を整えることです。腸内には千種類、600兆~千兆の細菌がいて、よい働きをする善玉菌、有害物質生成の元になる悪玉菌、どちらか多い方に転じる日和見(ひよりみ)菌の三つに分けられます。善玉菌を増やす食べ物を取って免疫力を高めましょう。
◎体外から善玉菌を取り込む食べ物―ヨーグルト、乳酸菌飲料、みそ、漬物、キムチなど発酵食品
◎体内の善玉菌を増やす食べ物-野菜、果物、豆類など食物繊維を含むもの

②粘膜を正常に保つ

 ウイルスの侵入を防ぐ役割を果たすのが胃や鼻、口腔内などの粘膜です。粘膜が弱っていると、ウイルスが入りやすくなるので、暴飲暴食は避け、1日3食できるだけ決まった時間に食事をし、適切なうがいとこまめな飲水を心がけましょう。

③内臓温度を上げる

 内臓(体内)温度が1度下がれば、免疫力が30%低下すると言われています。内臓温度は自分では測れませんので、体温を目安にします。体温が下がれば内蔵温度も下がりますので、免疫力低下のサインと思ってください。基礎代謝が上がれば体温も上がります。体温を上げる食べ物を取り、体を動かすなどして基礎代謝を上げるよう心がけてください。
◎体温を上げる食べ物-ショウガ、ニンニク、玉ネギ、長ネギ、ねばねばしたもの

④血流をよくする

 血流が悪いと、免疫細胞の所へ栄養が行き渡りにくくなります。体を冷やさないことが大事です。
◎免疫細胞を強化する食べ物-卵、魚、肉、大豆などタンパク質を含むもの、ねばねばしたもの

◆  ◆  ◆

市販のものや旬の味をうまく取り入れてバランスのよい食事を心がけて、継続することが免疫力を高めることにつながります。

 

 

佐賀県栄養士会
髙山美穂さん(管理栄養士)

社会福祉法人清水福祉会 地域密着型施設 清水園
管理栄養係長 

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