完成したイノシシの減容化施設=武雄市山内町の武雄地域鳥獣加工処理センター

 武雄市山内町の「武雄地域鳥獣加工処理センター(やまんくじら)」に、捕獲したイノシシを乾燥して肥料などにする「イノシシ減容化施設」が完成した。4月から稼働し、農地を荒らす“厄介者”を資源化して循環型社会実現を目指す。

 武雄市では年間約2千頭のイノシシが捕獲され、センターが長崎県の業者に焼却を依頼してきた。委託が難しくなったため、市と相談して乾燥処理施設整備を計画した。減容設備やベルトコンベヤー、ふるい機などを含めた総事業費は約3千万円で、国が1500万円、県が500万円、市が700万円を補助した。

 鶏の減容設備をイノシシ用に改良し、最多で20頭程度(500~600キロ)を約100度の熱で4~5時間で乾燥させ、フレーク状にする。フレークには窒素やリン、カリウムが含まれ、肥料や飼料化などを考える。年間の処理経費は100万円程度を見込む。

 鳥獣加工処理センターは「焼却していたイノシシが資源を生むことになる。ペットフードなど価値の高い商品化も考えてみたい」と意欲を見せる。市農林課は「国の補助など行政と連携したイノシシの乾燥処理施設は全国初ではないか。農作物に被害を及ぼすイノシシを肥料などの成果物に変えて地域に還元したい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加