1年の養成課程を修了し、プロのボートレーサーとして第一歩を踏み出した常住蓮(左)と上瀧絢也=福岡県柳川市のボートレーサー養成所

 ボートレーサー養成所(福岡県柳川市)の第126期選手養成員24人の修了式がこのほど行われた。佐賀県関係では、常住蓮(19)=唐津市出身=と上瀧絢也(23)=佐賀市出身=の2人が養成所を旅立ち、5月13日からボートレースからつ(唐津市)でプロデビューする予定だ。

 常住は小学時代から野球一筋で、唐津工高3年時は夏の県大会で二塁手として先発出場を果たした。一方で、幼少の頃から祖父の達男さんに連れられてボートレースからつに行き、その迫力に魅了された。

 高校を卒業してすぐに飛び込んだ訓練生活に、「当初は親に会えなくてつらい部分もあった」。それでも、入所前に祖父から掛けられた「全力でやってこい」との言葉を胸に、「このチャンスを絶対逃さない」と歯を食いしばった。

 修了式の前に行われた学校内でのリーグ戦勝率上位6選手による優勝戦(1800メートル、3周)では、1号艇に乗ってイン逃げに成功。124期の末永和也、125期の定松勇樹に続き、佐賀支部出身者として養成所チャンプになった。常住は「最後まで諦めないレースを見せる。佐賀の偉大な先輩方に負けないレーサーになる」と誓う。

 上瀧は、日本モーターボート選手会会長でボートレースの最高峰に位置づけられるSG(スペシャルグレード)競走を過去4度制するなど輝かしい実績を誇る和則さん(51)を父に持つ。高校まで野球に取り組んだが、「小さい頃からボートレースが身近にあった。自然な流れだった」と、日大在学中に養成所入所試験に挑戦した。

 志願者989人のうち52人という狭き門を突破。昨春、大学を休学し、養成所生活をスタートした。ボートレースに必要な技術や知識を身に付けるだけでなく、規律が重視される全寮制の生活の中で社会人としての素養もたたき込まれた。もともと我慢強い性格だが、「この1年で本当に成長させてもらった」と振り返る。

 目標とするのは「尊敬する業界の先輩」という父和則さん。修了記念競走3Rは6着に終わったものの、「あとは上しかない。『上瀧』という名前に恥じない選手になりたい」。父の背中を追ってトップレーサーへ駆け上がるつもりだ。

 

 じょうたき・けんや 1996年4月14日生。春日北小-大和中-佐賀学園高-日大。中学から硬式野球を始めた。父は日本モーターボート選手会会長の和則さん。167センチ、55キロ。

 

 つねずみ・れん 2001年1月2日生。呼子小-海青中-唐津工高。小学時代から野球に取り組み、4度目の受験で養成所に合格した。158センチ、50キロ。

このエントリーをはてなブックマークに追加