新型コロナウイルスの感染確認を受け、臨時休館中の佐賀市立図書館

 新型コロナウイルスの感染予防で、31日まで休館予定だった公共施設を原則的に25日に解除することを決めた佐賀市。市民からは安堵(あんど)の声が聞かれる一方で、急な方針転換を疑問視する意見もあった。

 「仕事の調べ物で使う本を受け取ることができないでいた。再開はうれしいね」。市立図書館を週に2回利用している男性(55)は、ほっとした表情を見せた。

 市によると、市立図書館は25日から図書の貸し出しと閲覧を再開するが、濃厚接触が心配される将棋コーナーなどは休業する方針。近くに住む女性(64)は「休館後しばらくは図書館近くのベンチでおじいちゃんたちが将棋をしていた。今はどこに行ってしまったのか」。交流の場所が戻らないさみしさを口にする。

 週4回、公民館のサークル活動に参加してきた女性(85)は「こういう時期だから友達の家を訪ねるのも気が引ける。1人暮らしで寂しい。今まで通り活動できるようになってほしい」と再開に期待を寄せた。

 秀島市長は23日の会見で「(新型コロナウイルスの)発生が収まっており、解除を決めた」と説明した。これに対して市内の男性(78)は「批判を受け、場当たり的に判断が変わったように感じる。最初の休館の判断は何だったのだろう。市内で感染が広がる責任を問われたくなかっただけでは」と疑問を呈した。

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