「コートにいる時間を楽しみたい」と話す津曲くみさん=鳥栖市の市民庭球場

 東京パラリンピックの車いすテニスの線審に、テニス競技の審判員の資格を持つ鳥栖市あさひ新町の津曲(つまがり)くみさん(44)が内定した。国内枠の60人に選ばれ、「チケットに当たった感じ。関われるだけですごいこと。コートにいる時間を楽しみたい」と笑顔を見せた。

 久留米市のテニスショップで働く津曲さんは愛媛県出身で、夫の転勤に伴い13年前に佐賀に移り住んだ。テニスは高校から始め、子育ての合間に続けてきたが、移住後に本格的に再開。鳥栖市を中心に活動するファインヒルズテニスクラブに所属し、県代表で全国大会にも出場した。「ルールをちゃんと知りたい」と約10年前にC級審判員の資格を取得。その後、B級審判員とレフェリー資格も取得し、九州で開催された国際大会で線審の経験を積んだ。

 東京五輪・パラの線審には知人の勧めで応募した。線審の多くは50代以上のベテランで、「経験が浅い自分は選ばれないだろうな」と期待はあまりしていなかったという。選出されたうれしさの反面、車いすテニスの線審は未経験のため、不安も大きい。

 車いすテニスはバウンドが2回まで許される以外はテニスとルールは変わらない。しかし、2バウンド目はコート外でもアウトにならないため、「思わずアウトにしないように気を付けないといけない」と話す。また、選手と接触しないような気配りも必要になる。

 選手にとっては4年に一度の大舞台。「浮ついた気持ちで臨んではいけない。パラリンピックまでに経験を積んで頑張りたい」と気を引き締める。県内には大谷桃子選手に代表選出の期待がかかり、「大谷選手の試合で線審をできたらうれしい」とも語った。

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