五月のぼりの制作で、生地に色を入れる職人たち=小城市牛津町の城島旗染工

 工房いっぱいに広げた木綿の生地を職人が色鮮やかに染め上げる。小城市牛津町の城島旗染工では、男子の健やかな成長を願う「五月のぼり」の制作が最盛期を迎えている。勇壮な合戦や戦国武将の絵柄は根強い人気で、表情を決める目やひげを最後に描き入れ、武者絵に命を吹き込む。

 五月のぼりは九州や中国など西日本を中心に、こいのぼりと一緒に揚げられる。出番に向け、色付けや水洗い、仕立てなどの作業が続く。注文は長さ7・5メートルの大型サイズが多く、武者絵のほか、コイの滝登りや昇り竜、長寿を表す鶴などが描かれ、家紋と名前が入る。中型サイズや室内用の小型もある。

 明治後期から100年以上続く老舗。市場では印刷で作られた安価な商品も多いが、城島守洋社長は「これからも伝統文化を守り、純国産、純牛津の手染めにこだわりたい」と職人の目を見せた。

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