学校の休校が続く中、自主練習に取り組む県立高の生徒たち=20日、佐賀市のSAGAサンライズパーク補助競技場

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休止していた佐賀県内の県立学校の部活動は、25日から再開できるようになった。本格的な活動は約3週間ぶり。3月中旬から開催予定だった全国高校選抜大会は軒並み中止になっているが、関係者からは「これだけのブランクは初めて」「再開している県外校との差がどうなっているか見えない」など不安や懸念の声が聞かれた。

 当初、16日の学校再開と同時に部活動も再開する予定だったが、13日に県内での感染者確認を受けて休校延長になり、部活動は集合しない形での自主トレーニングが認められた。

 20日のSAGAサンライズパーク補助競技場(佐賀市)。県立高陸上部の男子生徒8人が坂道ダッシュを繰り返していた。学年、男女で4つのグループに分かれ、練習の開始時間を約30分ずつずらすなどして密集を防いだ。男子生徒(17)=佐賀市=は「(各自の)目標を見失わないよう、ミーティングで意識を高めたい」と前を向く。

 全国大会に38年連続で出場している佐賀工高ラグビー部の部員たちは、3日に休校措置が始まって以降、ランニングや筋力トレーニングを中心とした自主練習に取り組んでいる。佐賀市のSAGAサンライズパークの空きスペースなどを使い、午前から夕方まで時間帯と人数を細かく分け、大人数で集まることがないよう気を遣っている。

 枝吉巨樹監督(44)は「マイナスに捉えず、しっかりした体づくりをするための絶好の機会と捉えよう」と部員たちに前向きな言葉で伝えた。一方で「テスト期間に2週間くらい休むことはあるが、ここからは未知数。個人の頑張りが大事になる」とも話す。

 長期間の休止が響いている部活動も。全国屈指の実力を誇る神埼清明高の新体操部は16日から体育館で自主練習を実施。中山智浩監督は「実質2週間以上、そろって動いておらず、新しい演技構成が全くできない状態」と明かし、「再開している県もあり、他より遅れていると思う。相当頑張らないと」と危機感を口にした。

 高校野球は、対外試合解禁になる8日が部活動休止期間と重なった。県西部の監督は休校以降、生徒の様子を一度も確認できておらず、昨秋に設定した県外との練習試合を全てキャンセルした。春の佐賀大会は4月11日以降に開幕する予定だが、「体の状態は個人差があると思う。練習も、実戦もできていないし、まずはけがが一番怖い」と不安を募らせた。

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