3連休初日を迎え、山型トランポリンがある遊び場からは、子供たちのにぎやかな声が響いた=神埼市郡の吉野ケ里歴史公園

徐々に客足が戻りつつある店内=佐賀市の大型商業施設

 ウイルス禍の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、好天の下で子どもたちの歓声が響いた。新型コロナウイルスの感染終息が見通せない中で迎えた3連休初日の20日。4月上旬並みの陽気となった佐賀県内は公園や広場がにぎわう一方、かき入れ時と見込んでいた商業施設やレジャー施設の活気はいまひとつ。各地の表情を追った。

 吉野ケ里歴史公園(神埼市郡)では、県内外の家族連れでにぎわい、子どもたちの歓声が飛び交った。公園によると、開園するかどうかを尋ねる電話が朝から相次ぎ、ウェブサイトの閲覧も前日から多かった。大型アスレチック遊具がある西口の駐車場は、昼までに約9割が埋まった。

 唐津市から訪れた小学3年の男児は「休校中は外で遊べなかったからうれしい」と元気いっぱいにトランポリンで遊び、母親(37)も「これが子ども本来の姿」と目を細めた。

 映画館を併設する佐賀市の大型商業施設。感染拡大に伴う映画の公開延期やアミューズメント施設の臨時休業が影響し、来店者が減った。担当者は「感染拡大の前と比べるとまだまだだが、徐々に戻りつつある」と今後を見据えた。「人が多いところは避けたいが、学用品を買いに来た」という小学生2人を連れた同市の40代女性。「子どもが家でゲームをする時間が長くなっているので、早く学校が始まってほしい」と悩ましげな表情を見せた。

 佐賀駅前にあるカラオケ店では例年と比べ、夜の利用者が半分ほどに減っているという。県内で感染者が出た後、団体の予約のキャンセルも出た。3連休に備えて出勤するスタッフを増やす予定でいたが、通常通りの人員で対応することにした。

 例年、多くの人でにぎわう恒例の「花まつり」が同日から始まった御船山楽園(武雄市)。当初は自粛を検討したが、屋外の催しで客同士の接触も避けられることから、日程を1週間短縮して開催を決めた。

 花の見頃を迎えていないこともあり、この日の人影はまばら。川元久美子さん(60)=長崎市=は「寂しい感じはするけれど、自然を楽しみながらのんびりできていい」と話していた。

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