小木曽誠准教授が藤村日向子さんに贈った似顔絵付きの“卒業証書”(提供)

小木曽誠さん

 佐賀大芸術地域デザイン学部の小木曽誠准教授(44)が、似顔絵付きの“卒業証書”を大学と大学院を巣立つゼミ生11人に贈った。小木曽准教授は「ピンチの時こそ人を楽しませるのが芸術」と卒業生らにメッセージを送る。

 24日に予定されていた卒業式が中止になったことを受け、B4サイズの水彩紙に1人に約1時間をかけてペンや水彩で似顔絵とメッセージをしたためた。メッセージは架空の人物の名言を装い、小木曽准教授は「それぞれに向けて書いたけど、正面切って伝えるのは照れるから」と笑う。13日に佐賀市内の自宅で小さな卒業式を開き、9人の学生に手渡した。

 4年の藤村日向子さん(22)は「先月28日に中止が決まってから、式で着る予定だったはかまをキャンセルしてお別れ会が次々になくなって、あぜんとした」と話す。手作りの卒業証書を受け取り、「ここまでしてくれるなんて、涙が止まらなかった」と笑顔を見せる。

 小木曽准教授は「恵まれた時代より、厳しい時代にこそ作家は生まれる」と力を込め、「ちょっとした発想で心に潤いを与えるのがクリエーター。ピンチをチャンスに変える人になって」と羽ばたく学生への期待を語る。

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