佐賀県内での新型コロナウイルス感染者の初確認を受け、佐賀市では主要な公共施設が一斉休館するなど感染防止対策が強化された。予防の在り方などについて、感染症に詳しい長崎大学病院感染制御教育センターの泉川公一教授に話を聞いた。

 公共施設の一斉休館の対応は一概にイエスかノーかではなく、現状を踏まえた上でどうすれば感染リスクを減らせるかを考える必要がある。閉じる方法もあるが、できるところは何かというのを総合的に判断し、努力する必要がある。

 換気の悪い空間や多くの人が集まる場所、近距離での会話の三つを避けるのが注意点に挙げられている。その観点からは、例えば図書館であれば席数を減らして人と一定の距離を保つことが考えられる。アルコール消毒液の適切な配置や共用のタオルを使わないなど工夫や改善が求められる。

 学童保育など共働き家庭の子どもの受け入れ先は、平時と違って人が集まらないでほしいという中で仕方なく集まっている。それを踏まえて子どもへの手洗いの指導や部屋の換気などが必要。保護者も子どもの健康状態を把握してほしい。体温を毎朝確認し、具合が悪い場合は通わせないよう徹底することが重要だ。

 子どもが体調管理のために屋外に出る場合、人との距離を取ったり遊ぶ時間を通常より短くしたりするのが良い。できることから対策を進めるのが感染リスクを下げるのにつながる。

 長崎、佐賀両県の感染者の初確認以降、他の感染者は出ておらず、少なくともインフルエンザのような流行になっていないのは明らか。今できる感染対策をするのが望ましい。

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