第65回全国溶接技術競技会で優良賞に選ばれた戸上メタリックスの鬼石直輝さん。後ろの部屋は、練習を重ねた「修技館」=佐賀市久保泉町の同社

貝殻を重ねたように溶接した、鬼石直輝さんの作品=佐賀市久保泉町の戸上メタリックス

 「第65回全国溶接技術競技会」で、佐賀県代表で出場した戸上メタリックス(佐賀市)の溶接技能士の鬼石直輝さん(37)=佐賀市=が、優良賞に選ばれた。県勢の入賞は、60回大会以来5年ぶり。鬼石さんは「信じられなかったが、周りの人たちの協力のおかげ」と笑顔を見せた。

 大会は昨年11月、沖縄県で開かれ、今年3月に結果が発表された。2部門あり、鬼石さんは炭酸ガスアーク溶接の部に出場。全国から56人が参加し、厚さが異なる2種類の鉄板の溶接で腕を競った。800点満点で、溶接部分の外観や内部の状態などが審査された。

 鬼石さんは8月中旬から、土日などを利用して同社の溶接技能道場「修技館」で練習を重ねた。実技だけでなく、教材を読み込み「溶接を一から学び直した」。大会当日は、練習してきた日々を回想して気持ちを落ち着かせたことで、「練習の成果を発揮できた」と振り返る。同社の中山和洋代表取締役は「真面目に取り組んできた結果」とたたえた。

 普段は、高圧開閉器の外箱の溶接などを手掛ける鬼石さん。同僚や後輩らと腕を磨いており、「機会があれば、また挑戦したい」とさらなる高みを目指す。

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