「浜野浦の棚田マップ」を作成した国重亜樹奈さん(左)と高橋葉月さん=玄海町の浜野浦の棚田

玄海町地域おこし協力隊などが作成した「浜野浦の棚田マップ」。散策コースや耕作者のインタビューも掲載している

散策コースの一つ「田ん中コース」から見た景色。今の時期は菜の花が見頃

散策コースの一つ「田ん中コース」から見た景色。今の時期は菜の花が見頃

 玄海町の観光名所の一つ「浜野浦の棚田」の散策コースを記したマップが完成した。約半年かけて作成した同町地域おこし協力隊の国重亜樹奈さん(29)は「展望台からの眺めだけでなく、マップを持って棚田を歩いてもらい、耕作放棄地の現状など違った景色も見てもらいたい」と話す。

 これまで町には棚田の写真を載せたパンフレットはあったが、歩くコースを示したマップはなかった。玄界灘も臨める国道沿いの展望台には多くの観光客が訪れるが、今回散策コースに取り入れた棚田の中の農道には「入っちゃいけないと思っていた」という声も聞かれたという。

 国重さんが「もっと気軽に棚田を見てほしい」とマップの制作を思い立ち、有田町で同じく地域おこし協力隊として「岳の棚田」の保全で活動している高橋葉月さん(32)に協力を依頼。高橋さんがデザインを担当した。

 マップは広げるとA3判1枚。海側から棚田を見上げることもできる「一周棚田満喫コース」(約2・3キロ、現在一部通行不可)と、棚田の間を通る「田ん中コース」(約1・8キロ)に加え、5月10日の聖火リレーのコース(約700メートル)を紹介している。管理する大変さを知ってもらおうと、耕作者のインタビューも掲載している。

 町費約18万円で3千部を作製。展望台や町役場で入手できるほか、唐津市内の観光施設への設置も検討している。国重さんは「観光客はもちろん、棚田の保全やボランティア活動に参加してくれる人も増えれば」と期待を寄せている。

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