建設中の水泳場や、アリーナの建設予定地などを視察する佐賀県議会スポーツ振興対策等特別委員会のメンバーら=佐賀市のSAGAサンライズパーク

 佐賀県議会のスポーツ振興対策等特別委員会(12人)が17日、佐賀市日の出のSAGAサンライズパーク周辺を視察し、現地で意見交換をした。新型コロナウイルス感染症の拡大による工事への影響の有無について、一部の電気設備関連資材の入荷が遅れているものの「今のところ影響は出ていない」と説明した。

 弘川貴紀議員(SDGsの会)の資材に関する質問に、県側は「早め早めに調達をかけ、早く動くように指示している」と強調した。日本企業が海外から国内に回帰し、資材が国産化して費用が高くなった場合の対応に関しては「建設請負契約約款の規定と照らし合わせながら検討していく必要がある」と答えた。

 古川裕紀議員(自民)が、アリーナ新築工事の請負契約議案の繰り上げ採決を議会側が認めなかったことへの見解を問うと、文化・スポーツ交流局の田中裕之局長が「慎重に進めていく中で配慮が足りなかった。本当に迷惑を掛けた」と陳謝した。

 委員長の木原奉文議員(自民)は意見交換後、報道陣に「県民のための50年に一度の大事業。本当に喜んでもらえるような施設をつくってもらいたい」と述べた。その上で「11月(議会)の付帯決議が何だったのかという思いを執行部にしっかりと受け止めてもらわないといけない」と改めて釘を刺した。

 議員らは、建設工事が進んでいる水泳場「SAGAアクア(仮称)」やSAGAアリーナの建設予定地を見て回り、移転・新築されたフェンシング場・ボクシング場やライフル射撃場の概要の説明も受けた。

 

 サンライズパーク 意見交換ピックアップ 

 工程・安全管理

 Q さまざまな工事が同時並行で進むことになると思うが、安全管理を含めて工事現場の調整は万全か。(県民ネット・下田寛議員、自民・池田正恭議員)

 A 現在はプール工事が進行中で、今後はアリーナ、総合運動場に加え、道路工事も出てくる。発注者側としては、全体の工程管理はコンストラクションマネジメント(CM)会社の山下PMCに依頼し、毎週1回程度、県内に来てもらい、県と協議しながら進めている。受注者側の体制としては、アリーナ工事の代表企業の戸田建設にエリア全体の統括安全管理者を置いてもらい、全体調整をしてもらう。最盛期には600~700人の作業員が従事すると見込まれるので、乗り合いでの現場入りなど、駐車場不足にも対応していきたい。(文化・スポーツ交流局・村岡浩文副局長)

 

 請負契約議案の扱い

 Q 請負契約議案に関し、定例議会最終日の採決という形になった。見解は。(自民・古川裕紀議員)

 A 年度内の工事の契約議案だから、2月補正議案だと思い込んでいた。(昨年)11月にあれだけの付帯決議をいただきながら、慎重に進めていく中で、少し配慮が足りないということで、知事を含めて議論する中で「お前たち(執行部側)が間違っている」という話だった。以後注意して、繰り上げ採決にかかるものについては一件一件、その必要性を説明しながらやっていきたい。(田中裕之文化・スポーツ交流局長)

 

 市道三溝線の整備

 Q JR佐賀駅北側からSAGAサンライズパークまでの市道三溝線の整備について、佐賀市と十分に連携し、県からも積極的な提案をすべきではないか。(県民ネット・下田寛議員)

 A SAGAサンライズパークに関する県と佐賀市との連携会議を昨年6月に立ち上げ、実務者レベルの作業部会で議論を進めている。佐賀市がつくる三溝線に関する検討会にも県から担当者が加わり、まず道路整備のデザインを先行させ、ソフト面でのにぎわいづくりの仕掛けは今後検討していく。指定管理者には施設管理だけではなく、地域を巻き込んだエリアマネジメントの取り組みを求めている。指定管理者を含め、佐賀市と三者で協議していきたい。(SAGAサンライズパーク整備推進課・真坂昇課長)

このエントリーをはてなブックマークに追加