地域の安全・安心のため、日々活動している消防団。県内20市町で活躍する若手団員に、入団のきっかけややりがいなどをお聞きします。今回は嬉野市消防団第5分団第5部の前田敬介さん(30)です。

ラッパ操法大会で3連覇を目指す

第5分団第5部 前田敬介さん

 

 入団は10年前。地元に住んでいるからには当然の務めで、父も団員でした。5年前に選抜されてラッパ隊に入りました。ラッパ隊は式典でみんなの前で演奏するので目立ち、いわば花形的な存在ですが、厳しい練習で知られていたので正直、抵抗感がありました。
 消防団のラッパは唇だけで5音階を出します。それまで楽器と縁はないし、うまく音を出せずに苦労しました。それが、4年前に開催された佐賀県ラッパ操法大会の嬉野市消防団のメンバーに選ばれました。

 大会の2カ月半前から平日夜、毎日の練習が始まりました。仕事が終わってから2時間、厳しいラッパ吹奏と行進の練習が続き、練習後は家に帰るだけの生活でした。本番では2連覇を果たすことができ、苦労した分、喜びもひとしおでした。

今年の嬉野市消防出初め式で放水をする消防団員=1月12日、塩田川河川敷

 ラッパ隊は練習が厳しいからこそ、苦労を共にした隊員とは家族みたいな一体感があり、悩み事を話したりできる特別な関係が築けます。メリハリがあってとても楽しい雰囲気なので、一般団員にはラッパ隊を経験してもらいたいと思います。

 今年7月には次の操法大会があります。3連覇がかかっていますが、4年前の経験者が少なくなり、今度は自分が隊を引っ張っていかなければ、という気持ちで臨みたいと思っています。それで優勝できればうれしいですね。

 

先輩からメッセージ

ラッパ長 大久保岳男さん

 

 ラッパ隊に入ってきたときは「うまい新人が来たな」という印象でした。ラッパ吹奏が上達するのはセンスではなく、ひとえに練習量です。本人はひょうひょうとしていましたが、自分で相当な練習をしてきているのが分かりました。私より1年遅れで入ってきたのに、すぐに追い越されてしまいました。明るくて元気があり豪快な性格なので隊のムードメーカーで、いずれは引っ張る立場になると思います。さらに輝きながら頑張ってほしいですね。

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