相模原市の知的障害者施設殺傷事件で、植松聖被告に求刑通り死刑判決が出されたことに、佐賀県内の障害者の保護者や関係団体は「当然の判決」と評価した。一方で「極刑になったとはいえ、この事件を忘れ去ることは一生ない」と、やるせない思いを吐露する関係者もいた。

 ダウン症の娘(40)を持つ鳥栖市の男性(80)は「判決で一つの区切りになった」と、安堵(あんど)した様子で語った。事件が報じられるたびに、「私は大丈夫なの?」と、娘は動揺を隠せなかったという。男性は、「あんな悲惨な事件を今後、絶対に起こさせないよう、障害者への理解を深める取り組みをしないと」と、自分に言い聞かせるように語った。

 佐賀市で入所型の障害者支援施設を運営する男性(60)も、「極刑は当然」と厳しい口調で語った。植松被告が、施設職員を連れ回して話せるかを尋ねながら犯行に及んだ点に触れながら「あの行為は、県内のみならず全国の障害者施設で働く職員の心に深い傷を負わせた。死刑判決が出たからといって癒やされるわけではない」と主張。被告が元福祉施設職員だったことを踏まえて「障害者や地域の人たちに福祉職員への信頼を取り戻す努力は、判決後もずっと続いていく」と話した。

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