テロ対策施設「特定重大事故等対処施設」(特重施設)が完成期限に間に合わず、九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)が16日に運転停止した。玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)でも進む計画に九電が「期限内完成を目指す」とする中、県内の関係者からは安全優先を求める声が相次いだ。

 玄海町の脇山伸太郎町長は「前から決まっていたことで、(停止は)仕方がない」と話し、玄海原発では「事故がないよう粛々と工事を進めてもらいたい」と述べた。同町の男性(65)は「原発はない方がいいが、生活のためには仕方ない」とした上で、「住民は100%の安全を求めている。(期限ありきではなく)完璧に安全な施設を作ってほしい」と注文した。

 山口祥義知事は、玄海3、4号機の特重施設について「間に合うかどうかは九電が作業すること。安全第一で対応してもらいたい」と求めた。

 玄海3号機は2022年8月24日、4号機は同年9月13日が特重施設の完成期限。九電は、原子力規制委に工事計画認可申請を3分割で実施し、現在3分割目の審査段階と説明。「設置期限内の完成を目指し、最大限努力していく」としている。

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