31日まで臨時休館となった佐賀市立体育館

新型コロナウイルスの感染確認を受け、臨時休館となった佐賀市立図書館=15日午前、佐賀市天神

新型コロナウイルスの影響で期間が短縮された「佐賀城下ひなまつり」。最終日となった15日には、駆け込みで来場者が断続的に訪れた=佐賀市

 新型コロナウイルスの感染者が佐賀市内で確認されたことを受けて、市立図書館や市文化会館といった主要な佐賀市立の施設が15日から一斉に臨時休館した。急な休館に入り口の張り紙を見て引き返す利用者の姿が目立った。22日までの予定を前倒しして閉幕となった「佐賀城下ひなまつり」の会場には駆け込みでの来場も相次いだが、それでも例年に比べると人の往来は少ないままだった。

 秀島敏行市長が市内約130の公共施設を一斉に休館すると明らかにしたのは前日の14日。3月末までの休館を知らせる案内が貼られた市立図書館では、臨時休館を知らずに訪れた男性は「急に閉鎖されていて…」と驚いた様子。「いつも利用していたので不便になる。これからしばらくは県立図書館に通うことになるな」と肩を落とした。

 佐賀城下ひなまつりの会場の一つ、柳町の旧古賀銀行では午後2時ごろまでに前日の14日を上回る約200人が訪れた。施設関係者は「一定の駆け込み需要はあるが、例年の土日は1日1千人を上回ることもあるので」と言葉少なだった。市観光協会によると、昨年は約11万6千人が訪れたが、関連イベントの中止や期間短縮も相まって、今年は大幅に減る見通しという。

 小学4年生の長女(10)を連れて訪れた市内の会社員男性(40)は「朝問い合わせたら今日までということだったので、ぎりぎり間に合ってよかった。娘も休校期間中は1人で留守番だったので、良い息抜きになったのでは」と話した。

 佐賀市が一律での休館を決める一方、佐賀県は県立図書館や県立博物館・美術館を従来通り開館している。山口祥義知事は報道陣の取材に「(感染者の行動が)ほぼ佐賀市で展開されているので市の判断もよく分かる」と理解を示した。県としては関係者23人のPCR検査結果が全て陰性だったことを受け「(人が)密集する空間をつくらない形で、これまで通り対応する」と述べた。

 佐賀市天神の県立男女共同参画センター・生涯学習センター(アバンセ)には15日朝から「市の施設が利用できないから、アバンセを使いたい」との問い合わせが数件あったという。施設の担当者は「それでもここ最近の利用者数は例年の3分の1程度」と述べ、新型コロナの感染拡大を懸念し、利用を自粛する動きがあるとした。

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