基幸庵の「抹茶と和生菓子の盆」

 唐津城や高島を一望できる舞鶴橋のたもとにたたずむ「Tea&Space基幸庵(きこうあん)」。木と土壁の香りに包まれ、心地よい日の光が差す店内で頰張ったのは「抹茶と和生菓子の盆」(710円)。和生菓子は厳木町の和菓子工房「草生庵(そうしょうあん)」のもので、数種類の中からお気に入りを選ぶ。

 この日選んだのは「桜餅」。北海道産小豆を固練りしたあんを、桃色に色付いた細道明寺でやわらかく包んだ一品。一口頰張ると、塩漬けされた伊豆大島の桜の葉がパリッとした歯ごたえを感じさせ、あんこの甘みとあまじょっぱい餅のうま味、最後に春の香りが口の中に広がる。添えられた抹茶は唐津焼をはじめ、各地の器で堪能できる。

 基幸庵は創業者・伊東幸子さん(84)が2007年に開いた。日本民芸の精神を盛り込み、伝統工法で建てられた店内には日本各地の民芸品が並ぶギャラリーも併設。店主の伊東青磁さん(53)と店を切り盛りする妻の久美子さん(53)は「日本の器でゆっくりとお茶を楽しめる場所にしたい。ここでたくさんの人に出会うことが喜び」と笑顔で話す。

▽唐津市東唐津1丁目9-21
▽月・木11~18時、日・水11~19時、金・土11~20時
▽火曜定休
▽電話0955(72)8188

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