佐賀こども食堂で、大学生などのボランティアらが作った食事を受け取る児童=佐賀市唐人のTOJIN茶屋

 佐賀市唐人のコミュニティーカフェ「TOJIN茶屋」の佐賀こども食堂が、4月から同市成章町の勧興公民館へ移転する。カフェの入るビルが3月末に閉鎖されるため、移転を決めた。運営するさが市民活動サポートセンターの宮﨑知幸さん(37)は「食事の提供や居場所がなくなれば困る人たちがいる。今後も安心して来られる場所にしたい」と新天地での意欲を語る。

 佐賀こども食堂は「近所付き合いが薄れている。地域で子どもを気に掛ける環境が必要」と感じたセンターの宮﨑さんが中心となり、4年前に佐賀市で初めて立ち上げた。貧困家庭の支援だけでなく、多くの人が気軽に立ち寄れる地域の居場所として運営している。

 大学生や地域のボランティアが食事作りを担い、毎月19日に無料で食事を提供する。地元の精肉店や農家からは食材、民間企業からは文具や菓子などが無償で寄せられ、募金を運営費に充てている。子どもへの食育にも力を入れ、野菜を育てたり、食にまつわる知識を伝えたりしている。

 県によると、子どもたちに食事を提供する場所は県内で25カ所。佐賀こども食堂は口コミで広がり、子どもや大人合わせて約60人が訪れる。宮﨑さんは「小さい子どもから90代まで、学校や地域の垣根を超えてつながりができた。親も含めて悩みなどを話せる居場所になっている」と話す。

 4月からは毎月1回開き、次回は4月20日午後4時から開く予定。問い合わせは同センター、電話0952(20)2063。

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