佐賀県内で新型コロナウイルス感染者が初確認され、対策本部会議後に記者の質問に答える山口祥義知事=13日午後9時、佐賀県庁

 佐賀県内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された13日夜、県は山口祥義知事をトップとする対策本部を急きょ立ち上げ、対応に追われた。知事は「全力でコロナウイルスに対処し、迅速な情報提供をしっかりやる」と報道陣に述べ、冷静な行動を県民に呼び掛けた。

 「本日、新型コロナウイルス感染症の検査によって、県内在住のお一人が陽性であることが確認された」。午後8時半すぎ、山口知事が行動履歴などが書かれた原稿を手に、県内初の感染例を確認したことを報告すると、一斉にカメラのフラッシュがたかれた。

 県は2月18日に設置していた準備会議を対策本部に切り替え、初会合を開いた。県庁の危機管理センターには知事や全ての部局長が顔をそろえた。

 知事は会議後、報道陣に「いずれは出るのではないかと思っていた」と話した。午後7時に陽性が判明したこともあり、学生の行動履歴や同行者の情報は未確認の部分が多く、知事の発言に事務方が修正のメモを差し出す場面もあった。

 県は11日、臨時休校措置を中止する方針を全国に先駆けて表明し、16日から学校を再開する予定だった。知事は14日に改めて方針を示すとした上で「今の時点で言えば、再開はかなり厳しい。これまで通り、休校のままとならざるを得ない」と表情を曇らせた。

 佐賀大学という校名を公表した点は「無用な混乱ではなく、温かく佐賀大学を見守ってほしい」と強調した。小まめな手洗いや室内換気を引き続き徹底し、県民に冷静な行動を取るように呼び掛けた。

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