佐賀県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認され、対策本部会議を開いた山口祥義知事ら=13日午後8時半、県庁(撮影・鶴澤弘樹)

 佐賀県は13日、佐賀市内に住む佐賀大4年の20代男子学生が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。県内での感染確認は初めて。男子学生は2月27日から友人の学生4人と韓国経由でフランスを旅行し、3月4日に帰国後、9日から発熱などの症状が続いた。山口祥義知事は16日から予定していた県立学校の再開について「大変厳しい状況」と述べ、臨時休校を継続する見通しを示した。14日に正式に判断する。

 県によると、男子学生は佐賀大本庄キャンパスの4年生で、佐賀市内で1人暮らしをしている。一緒にフランスを訪れた佐賀大の男子学生4人も市内居住で、症状は出ていない。県は13日午後10時までに4人に自宅待機を要請した。14日にPCR検査を実施する。

 男子学生が発症した9日から潜伏期間とされる2週間前の行動、旅行の行程や帰国後の行動は判明していない。感染経路も不明で県が調査を進めている。

 県教委はこうした状況を勘案し、16日に予定していた県立の中学と高校、特別支援学校の臨時休校を継続する見通し。佐賀市も市立の小中学校の再開を取りやめ、14日に正式決定する。

 県によると、男子学生は9日に39度の発熱と頭痛があり、10日に佐賀市内の医療機関を受診。この時、咳はなかった。13日に市内の別の医療機関を受診、肺炎の症状が見られ、医師が帰国者・接触者相談センターに連絡した。午後7時ごろ、PCR検査の結果、陽性反応が出た。現在、市内の感染症指定医療機関に入院しており、39・6度の発熱や肺炎の症状があるが、症状は安定し、重症化していないという。

 県内初の感染確認を受け、山口知事は午後8時半、県庁で対策本部会議を開き、今後の対応などを協議した。「感染は本人の意思ではない。県民は心配だろうが、患者を温かい目で見守ってほしい」と強調し、「全力で感染拡大の防止に努め、県民に正確な情報を伝えていく」と述べた。問い合わせの増加に対応するため、専用のコールセンターを設置した。

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