白木原1号窯跡から出土した「型紙摺花文皿片」。「型紙摺」は文様を切り抜いた紙で、器の表面に白化粧の文様を施す技法。複雑な文様に用いられた

 武雄市教育委員会は、2017年度から武雄市内出土遺物再整理事業を進めています。再整理事業は旧武雄市で1975年から2000年ごろまでに発掘調査され、報告書などに掲載できなかった遺物を、今の視点や知識で再び整理、調査し、さまざまな形で活用できるようにすることを目的としています。

 以前、陶片は重要視されていませんでした。それは土器と比べて時期が新しいことや、量が多かったためですが、一番の理由は研究が進んでいなかったためです。今回の事業では陶磁器の研究者に加え、武雄の窯元にも協力していただき、再整理と調査を進めました。

 その成果展として、武雄市図書館・歴史資料館で企画展「かけらで再発見」が4月5日まで開かれています。

 「かけら」は小さくても歴史の事実の詰まった宝箱です。単なる「かけら」から「お宝」になった陶片たちを、武雄北部の七曲窯跡・宇土谷窯跡、武雄南部の白木原窯跡・釜ノ頭窯跡など6カ所に絞ってご紹介します。文様を切り抜いた紙を用いて器の表面に白化粧の文様を施す「型紙摺(かたがみずり)」の技法が施された「型紙摺花文皿片」などが並んでいます。(武雄市文化課文化財係 松瀬京子)

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「武雄歴史物語」は今回で終了します。

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