16日からの学校再開の方針について、記者からの質問に応じる山口祥義知事(中央)。右は落合裕二教育長=11日午後1時45分ごろ、佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は11日、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために実施してきた県立の中学と高校、特別支援学校の臨時休校について、当初の予定通り15日までで終了し、16日から学校を再開する方針を示した。県立学校は休止していた部活動も再開する。県は市町立の小中学校や私立学校にも同様の方針を伝え、県内20市町も16日からの登校を決めた。

 山口知事は11日、県庁で開いた幹部会議で「子どもたちの心身の健全性を鑑みて16日から再開したい」と述べた。再開の判断については、休校による自宅待機の長期化で子どもたちの心身の健康への影響を考慮したことや、福岡県で感染者が最後に確認されたのが1日で、その後は拡大していないことを理由に挙げた。

 今後、県内で感染確認された場合について、山口知事は「感染経路をしっかり分析し、結果を踏まえて対応方針を修正する」とした。軽い風邪症状の児童生徒は登校させず、感染予防を理由に登校しなかった場合は欠席扱いにしないことを示し、手洗いの徹底や咳エチケット、全国的に閉鎖的な空間で集団感染が発生していることを受けてこまめな換気も呼び掛けている。

 県立学校の部活動について、落合裕二教育長は報道陣に対し「学校での部活は不特定多数が集まるわけではない。むしろ、健康のためにはいい」と話し、活動の再開を認めた。一方で対外試合や合同練習の自粛を要請し、練習時間の短縮など春休みまでは最小限の活動とすることも求めた。具体的な活動時間などは学校や部活動の指導者に委ねるという。

 県の方針を受け、県内20市町では臨時の校長会を開くなどして方針を固めた。9日夕に方針を決めていた武雄市を含む全市町が県と同じ16日からの再開を決定した。一方で、嬉野市は午前中のみの登校とし、市町によっては部活動の中止を継続するなど対応は分かれた。

 私立学校は、龍谷中・高(佐賀市)や北陵高(同)、敬徳高(伊万里市)は県の方針と同じ16日から再開する一方、弘学館中・高(佐賀市)は16日以降の休校延長を決めた。

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