有田工高生徒会が発行している校内月間新聞「remember311」の100号

 東日本大震災の記憶を風化させまいと、有田町の有田工高生徒会が発行する校内月刊新聞が11日、100号を迎えた。被災地の情報や現地訪問、支援の様子を伝え続けており、節目の今回は新執行部のメンバーが思いを寄せている。

 月刊新聞「remember(リメンバー)311」は、震災の教訓を自分ごととしてとらえようと、発生3カ月後の2011年6月から、ほぼ毎月発行。A4判1ページで約700部を作製し、生徒や教諭に配布している。

 震災の気になるニュースや生徒会の現地訪問、被災者支援を続ける人を学校に招いた講演の様子などを伝えてきた。現在は各クラス2人いる広報委員が情報を持ち寄り、生徒会の広報担当4人が編集。昨年8月に県内を襲った記録的な豪雨など国内外で起きた災害の状況も知らせている。

 震災当時は、ほとんどの生徒が小学校の低学年。100号では「何が起きたか分からなかった」と振り返る生徒も。それでも「過去の震災を知らない人が増えている。風化させないよう次の世代へ継承を」(2年の蒲池歓大さん)、「普通に生活していると記憶が薄れてしまう。毎月11日に考える機会があるのはいい」(2年の舘林愛莉さん)などと、先輩たちの意志を受け継ぐ決意が見える。

 生徒会広報担当の田口みのり教諭は「9年間つないできた生徒たちの思いを、私たちも忘れないようにしたい」と話す。100号は、臨時休校開けに生徒らに配布し、11日から同校HPに掲載する予定という。 

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