神宮司庁の担当者を最後まで質問責めにする女子林研

 本当の冬が来ぬまま、風や水が緩んできた。どうしたものだろうか。自然を思うままにしてきた世界の主人たろうとする私たち人間に、何を伝えようとしているのだろうか。

 佐賀の山にドローンで除草剤を振ると聞いた先月、三瀬林研と林業女子会合同で、伊勢の式年遷宮を支える森づくりや産業につながる広葉樹林づくりを視察する研修に出掛けた。

 神宮司庁が管轄するヒノキの宮域林の広さは5500ヘクタールで、200年生の木を育てている。明治時代は水害が頻発していたが、ヒノキと広葉樹の混交林を育て始めると、昆虫や鳥が住み着き、土壌はふかふかになり、地面が崩れなくなった。

 一方、三重県の宮川森林組合では、杉を育てて伐採し売っても、育てる経費で全て消えてしまうことから、土地に適したさまざまな広葉樹を植え、アロマなど付加価値のビジネスにつなげようと挑戦していた。どちらの担当者も山を敬い、自然の摂理を学びながら人の暮らしと文化を支えようとしていた。(養鶏農家 小野寺睦)=おわり

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