一人一人に「応援しています」と言葉を添えて支度金証書を手渡す佐賀善意銀行の田中稔運営委員長=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀善意銀行(頭取・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の「巣立ち応援基金-籏嵜・石丸基金」の初めての贈呈式が9日、佐賀市の佐賀新聞社で開かれた。県内の児童養護施設や里親家庭で育ち、今春高校を卒業する14人に、支度金として進学者に30万円、就職者に20万円が贈呈された。

 同基金の贈呈は今年が初めてで、佐賀市内で小学教師を勤めた故・籏嵜華枝氏と、高校教師で佐賀ろう学校の幼稚部設置に尽力した故・石丸正光氏の預託金で運営している。年度ごとに10人程度への給付を目指している。

 贈呈式には給付を受ける12人が参加した。県総合福祉センターの大川内明子(めいこ)所長が「それぞれ自分の選んだ道。周りへの感謝の気持ちを忘れず、自信を持って踏み出してほしい。幸せになってほしいと心から願い、応援している」と励ましの言葉を述べた。

 児童養護施設で育ち、福祉の専門学校に進学する男子生徒は取材に対し、「学費などに充てたい」とし、「自分を支えてくれた養護施設の職員になって、誰よりも子どもの気持ちに寄り添える人になりたい」と将来を語った。

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