入賞作品を手に吉村さん(中央)と損保ジャパン日本興亜佐賀支店の片田真理支店長(右)。左は母のはる子さん=佐賀市の同支店

「損保ジャパン日本興亜賞」に輝いた吉村さんの作品

 スポーツをテーマにした障害者の絵画コンテスト「SOMPOパラリンアートカップ」で、鹿島市の吉村妃里(ひさと)さん(37)が都道府県ごとに選ばれる損保ジャパン日本興亜賞に輝いた。水しぶきを上げながら泳ぐ躍動感のある水泳の作品で、モチーフとなった母・はる子さんと受賞を喜んだ。

 世界水泳選手権で金メダルに輝いた瀬戸大也選手の泳ぐ姿を参考に、かつて水泳をしていた母を重ねた。背景には優しさあふれる母のイメージカラー、ピンクを配色。アクセントに金と銀のメダルを表す折り紙を加えた発想も高い評価を得た。

 幼い頃から絵が好きで、コンクールで入賞するなどしていたが、いじめをきっかけに精神障害を患い、現在8年ほど入院している。描かない時期もあったが、家族や親族に背中を押され、時間があればスケッチブックと向き合い創作している。入賞作は「爆発した感じを表現したかった」と2日間で一気に描き上げた。

 2回目の応募での入選。5日に損保ジャパン日本興亜佐賀支店で開かれた贈呈式で、吉村さんは「障害があっても自信を持って生活したいと応募した。今後も絵を描き続けたい」と笑顔で語った。

 コンテストは一般社団法人障がい者自立推進機構が開き、今回が4回目。全国から703作品の応募があった。

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