メッセージボードを掲げて啓発する関係者=杵島郡白石町の国道207号沿線

 佐賀県杵島郡白石町の幹線道路で、昨年10月から交通死亡事故が相次いでいる。国道207号などで2月下旬までに計6件の死亡事故が発生、うち5件が道路横断中の歩行者が亡くなった。夜間帯、高齢者などの共通項が多く、白石署や町などは注意を促している。

 県警によると、昨年10月29日の死亡事故以降、今年2月下旬までに発生した6件のうち、5件は国道207号で発生、4件は横断歩道ではない道路を横断中だったという。亡くなった歩行者は5人中4人が65歳以上で、事故の時間帯は夜間が4件だった。歩行者は反射材を付けておらず、事故に絡んだ車両もロービームだったという。

 町も昨年12月、県警や道路を管理する県杵藤土木事務所などと合同で事故現場を調べた。町総務課の担当者は「事故が起きた場所は近くに店舗があることが多かった」とした上で、「幹線道路は見通しが良く、アクセルを踏みやすくなる。歩行者は『渡れるかもしれない』という感覚があるようだ」と指摘する。

 「歩行者は横断歩道を渡ろう」「夜間は反射材を着用」。2月下旬から3月上旬までの3日間、白石町福田、廿治(はたち)などの国道207号で町職員や警察、町議など約50人が街頭に立ち、啓発活動を実施した。近くに住む女性(84)は「以前は道路を横断していたことはあった。夜は怖さを感じる。事故が相次いでいて、今は横断歩道や歩道橋を使うようにしている」と話す。

 町交通安全対策協議会会長も務める白石町の田島健一町長は「店舗もあるため、一律にガードレールを設置するなどの対策は難しいが、ソフト面とハード面で議論していく必要がある。まずは歩行者と運転手の意識の部分が大事になってくる」と話す。

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