若手能楽師と舞台に上がる観世流能楽師の多久島法子さん=佐賀市

 全国で活躍する新進気鋭の若手能楽師が出演する「NOH組曲」が14日14時から、佐賀市松原の井内能舞台で開かれる。主催する観世流能楽師の多久島法子さん(38)=福岡市=は「能楽師の素顔と舞台での気迫を感じてファンになってほしい」と笑顔を見せる。

 能楽は室町時代から続く日本の伝統芸能で、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。300番以上にものぼるという演目の中から、バラエティー豊かな5番を披露する。20~40代の観世流、森田流、幸流の能楽師8人が、作品を解説するトークを交えながら演じる。

 多久島さんは弁慶と牛若丸の出会いを描く半能「橋弁慶」で牛若丸を演じ、弁慶役の林本大さんと勇壮なちゃんばらを見せる。歌と舞だけで構成する仕舞「玉之段」では、自分の命をなげうっても子を思う母の強さを舞う。

 能のハイライトを集め、能楽師による解説を交えて送るNOH組曲は、大阪や山口など全国4カ所で開催。多久島さんは「これだけの豪華なメンバーが集まるのは貴重な機会」と自信をのぞかせ、「『鎮魂の芸能』とも呼ばれる能の魅力に触れ、能楽師を身近に感じてもらえる会にしたい」と意気込んでいる。

 チケットは3000円、13日13時からは福岡市のアクロス福岡でも公演する。会場では消毒液を準備して換気を行い、来場客にはマスクの着用を呼び掛ける。問い合わせは多久島さん、電話070(5400)8322。

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