COVID-19(新型コロナウイルスSARS-CoV-2による呼吸器などの感染症)が世界中に広がり、さまざまな影響が出始めました。当院は泌尿器科なので、医療体制そのものにはあまり影響がなく普段通りなのですが、必要な時に調達できていたマスクや消毒薬が軒並み品切れになり、常備していた分で足りるのかやや心もとない状態です。それでも今は呼吸器感染症を診療する医療機関や高齢者の多い施設に先に振り分けられるべきであると考えています。現状に対しては泌尿器科医だからできることというのはあまりありませんが、1996年にアメリカのCDCが発表したスタンダート・プリコーション(標準予防策)を再確認したり、日々更新される情報を整理したりしています。

 COVID-19はまだきちんと分かっていないことが多く、日本の公衆衛生や感染症の専門家の先生方でさえ他国の現状を分析しながら対応されていますので、医療関係者の間でも認識が異なる事項もありますし、さまざまなデマも多く飛び交っています。情報に踊らされることなく、リスクコミュニケーションをうまくとり、みんなで協力して乗り越えていきたいものです。

 感染予防対策に最も効果的なのは日々の手洗いです。トイレの後はもちろん、何かを触った後には、その都度手洗いをするのが理想的です。特別な消毒が必要なわけではなく、流水と普通のせっけんやハンドソープで十分ですので(まだまだお店には問題なく売られています)、一回に20秒以上かけて洗います。手洗いはいつもちゃんとしていると思っている方でも、20秒以上かけるのはかなり長く感じるものです。「もしもしかめよかめさんよ~」と1曲歌うくらいと覚えておいてください。洗った後は、その都度新しいペーパータオルで拭きあげます。タオルを使う場合はこまめに洗濯して交換しましょう。

(武雄市 なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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