陸上自衛隊目達原駐屯地での飛行を再開したAH64D戦闘ヘリコプター=6日午前10時、神埼郡吉野ヶ里町(撮影・米倉義房)

 2018年2月に神埼市千代田町の民家に墜落した陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)所属のAH64D戦闘ヘリコプターの同型機が6日、駐屯地内で飛行を再開した。県内での飛行再開は約2年1カ月ぶり。今後機体の点検を重ね、3月下旬にも駐屯地外での飛行を目指している。

 事故の同型機を巡っては、昨年11月20日に陸自明野駐屯地(三重県伊勢市)で飛行を再開し、目達原駐屯地の操縦士も技量回復訓練を重ねた。今年2月14日には、岩田和親防衛政務官らが、佐賀県と関係3市町を訪れて県内での飛行再開を3月中としていた。

 この日は、機体の整備確認飛行として報道陣に公開した。隊員2人が機体に乗り、午前9時40分にエンジンを始動。10分後にメインローター(主回転翼)を回し、午前10時に機体を約5メートル浮揚させて12分間のホバリング、90度の左旋回をするなどして機体や整備状況などを確認した。

 午後は午前と別の隊員2人が搭乗し、ホバリングをした後、機体の高度を約10メートルで維持して時速50キロ程度で約20分間の水平飛行点検を実施した。今後は駐屯地内にある同型機でも同様の点検を3週間程度行い、3月下旬以降に駐屯地の外で飛行し始める。

 飛行再開を受け、事故現場となった神埼市の松本茂幸市長は「事故がないよう、常に完璧にやってほしい。機体は整備、点検されて正常、操縦士は正しい技術を身につけていることを前提に飛んでもらいたい」と求めた。

 駐屯地の吉野俊二司令は再発防止策の徹底や、慎重に整備を進めて飛行再開を迎えたとし「住民が抱える不安を払しょくできるよう、航空安全の確保に万全を期し、あらゆる事態に即応できるよう任務にまい進していく」とコメントした。

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