オフィスに改装中の現場を見る(左から)小原社長、本田社長、村上市長=嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」

 ウェブサイトの制作などを手掛けるプロモーション会社「イノベーションパートナーズ」(本社・東京都、本田晋一郎社長)と嬉野市が5日、立地協定を結んだ。市内の温泉旅館「和多屋別荘」の一室をオフィスにする予定で、4月から業務を開始する。

 同社は2018年に創業し、嬉野の産業を発信する異業種グループ「嬉野茶時(ちゃどき)」で、嬉野茶の販売サイトの運営などに携わってきた。このことが縁で進出を目指し、「お茶や温泉、焼き物の良さを感じることができる場所はここしかない」(本田社長)として、和多屋別荘への入居を決めた。

 一つの客室を現在、オフィスに改装している。部屋の広さは50平方メートルで、プロモーション事業のサテライトオフィスとしての機能を備え、嬉野茶時のPR業務も想定している。

 4月からは3人体制で業務を始め、28年までに市内から7人を雇用することを目指す。20年度は1千万円の売り上げを見込む。

 締結式で本田社長は「いろんなことを世界に発信していきたい」、村上大祐市長は「市としても初めての形態になる企業誘致。これからの展開が面白い立地協定になる」と述べた。

 和多屋別荘の小原嘉元社長は「旅館の一室をオフィスにして入居するのは、全国でも初の取り組みではないか」と話し、「使われていない場所がある大規模な旅館は全国にある。旅館のデッドスペースを活用するモデルにもなれば」と期待を寄せた。

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