佐賀県旅館ホテル生活衛生同業組合が行った新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響調査で、3月の集客見込みが前年と比べて3割以上減るとみている施設が半数近くに上ることが分かった。海外に加えて国内の観光客が激減しているうえ、歓送迎会シーズンの宴会見合わせが追い打ちをかけている。

 調査は2月27、28日、県内のホテルや旅館85施設に、1~3月の集客状況と宿泊と宴会の予約キャンセル数を聞き、48施設から回答を得た。

 3月の集客見込みでは、前年比で「4割以上減」が33%、「3~4割未満減」が15%、「2~3割未満減」が27%。3割以上減が48%を占める。1月の最多は「1割未満減」の38%、2月は「1~2割未満減」の25%だったが、3月は「4割以上減」が急増した。宿泊者減に加えて宴会需要が落ち込んでいるとみられる。

 宿泊と宴会のキャンセル数は、宿泊は3月が2万2209人、2月が1万1139人、1月が1791人で合計3万5139人。宴会は3月が9212人、2月が2295人、1月が387人で、合計1万1894人。組合は「1月と2月は春節に伴う中国からの予約取り消しも多かったとみられるが、3月は国内旅行の動きが止まっている。イベントや大会中止によるキャンセルもある」とみる。

 各施設からのコメントでは「4月以降もキャンセルがかなりあり、先が見えない」「この状態が続けば運転資金調達が難しく経営が危ぶまれる」「国の補助金などあれば教えてほしい」など、影響の長期化への心配や資金繰りを懸念する声がみられる。

 組合の大宅賢二専務理事は「昨年以降、韓国からの観光客減と佐賀豪雨による風評被害もあって厳しい状況が続いていたが、新型コロナでトリプルパンチ状態。全国が自粛ムードの中では対策も難しい」と話す。

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