佐賀北高で美術を専攻した卒業生らの作品が飾られた会場=県立美術館

皆良田佳歩さんの立体作品「輪廻」=県立美術館

集大成となる卒業生たちの作品をじっくりと鑑賞する来場者=佐賀市文化会館

卒業生たちの思いがこもった一人一人の展示スペース=佐賀市文化会館

■悩みや葛藤ピンクで 美術専攻 卒業生25人、120点

 

 佐賀北高芸術科美術専攻の卒業制作展が、佐賀市の県立美術館で始まった。卒業生25人によるえりすぐりの約120点が飾り付けられ、3年間の集大成を見せる。8日まで。

 卒業生の山口知咲さんは、本年度の佐賀美協展で県美術館長賞に輝いた作品「平成〓映え」など7点を並べる。ピンクやラメを散りばめた自画像で「高校生の悩みや葛藤をピンクで表し、かわいい中にも闇の部分を表現した」と語る。

 個性的な立体作品「輪廻(りんね)」を出展した皆良田佳歩(ちほ)さんは、「人間の顔を別の質感で表現したかった」と話す。布袋でできた頭から頭が生まれる不思議な世界観で目を奪う。

 1、2年生の制作展「ペタ展」も同時に開催され、在校生39人がデザインやデッサン画など約120点を並べる。卒業制作展とペタ展で予定していた似顔絵のイベントは、新型コロナウイルスの感染防止で中止した。

 卒業生の山之口史織さんは「卒業生それぞれが自信を持って出展する作品ばかり。見応えがあると思う」と笑顔を見せる。

 

■漢字やかな家族への思い 書道専攻 卒業生10人、127点

 

 佐賀市の佐賀北高芸術科書道専攻の第30回卒業記念展が5日、市文化会館で始まった。書だけでなく、イラストや写真も交えて思いを伝えるなど、生徒たちのこれまでの集大成となる127点を展示している。8日まで。

 卒業生10人は、書風の異なる漢字やかな、刻字など5点を各自の展示スペースに並べた。山田夢夏さんは「私の家族」と題した作品を出品。家族やペットへの思いをつづった文章は、それぞれの名前で使われる文字が色分けされており、全員笑顔のイラストと共に温かな雰囲気に仕上げた。

 坂口夢依(ゆい)さんは「その人らしさが表れた作品になっている」と述べた。来場した小城市の60代男性は「毎年来ているが、英字を使った作品も良かった」と話した。

 このほか、卒業生がそれぞれ好きな和歌を書いた作品や「嵐舞」と力強い筆致で書いた合作もある。1、2年生や指導教員の作品を含めて展示している。

このエントリーをはてなブックマークに追加