製品にならなかったり、古くなって廃棄したりする磁器のごみについて、浄化剤への活用を探る研修会が2月末、西松浦郡有田町で開かれた。町と周辺の行政、窯業関係者が参加、環境浄化の研究開発に取り組む企業や学者らが、ミネラルとセラミックを組み合わせた先行事例を紹介した。

 有田焼商社しょうざん(有田町、吉島哲郎社長)が地域循環型のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして企画。窯元や焼き物を使う宿泊施設から回収した廃棄用有田焼を、ミネラルと組み合わせて加工、海の浄化や土壌改良に役立てる構想を説明した。

 サンタミネラルの太西るみ子社長は、窒素化合物などを分解し浄化作用があるというミネラルの加工品について、長崎県大村湾のアオサ対策の事例を報告した。東京大農学部の小野寺節特任教授は東大牧場のため池の水質改善、島根県益田市は無農薬栽培や松枯れ対策といった幅広い活用例を示した。

 しょうざんは、ミネラルを活用した菌が発生しにくいという有田焼のストローやボトルを商品化している。

このエントリーをはてなブックマークに追加