「ARIAKE(有明)」が新作家具など全55点を展示した展示会場=スウェーデン・ストックホルムの旧国立公文書館

「ARIAKE(有明)」が新作家具など全55点を展示した展示会場。多くの人でにぎわった=スウェーデン・ストックホルムの旧国立公文書館(提供)

 佐賀市諸富町の家具メーカー2社でつくる海外向け家具ブランド「ARIAKE(有明)」が、スウェーデンで開かれた北欧最大級の家具見本市で注目を集めた。高い技術と普遍的なデザインで知られる北欧家具の本場で、3回目の出展となる今回は新作など55点を並べ、前年の1・5倍となる約1300人が来場した。墨での色付けや、日本伝統の「組子(くみこ)」を表現した日本の美を感じる和モダンなデザインが高く評価された。

 

 ARIAKEは高所得者層をターゲットに海外デザイナーを起用して開発し、アジアを中心に輸出。家具産地「諸富」のPRにもつながっている。レグナテック(樺島雄大社長)と平田椅子製作所(平田尚二社長)の2社が手掛けている。

 2月に首都ストックホルムで4日間開かれた見本市は、世界30カ国以上から700を超える会社が出展、佐賀県からは有田焼の2016(百田憲由社長)など全6社5ブランドが協同で参加した。新作7点を含む家具は有田焼の器や照明、音楽とコラボレーションして空間を演出した。

 バイヤーやブロガー、メディア関係者などでにぎわい、写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワー数は展示会後、4千人増えて1万8千人を超えた。「販売実績は昨年の同時期と比較し4倍以上」と国内外の新規商談も増えているという。平田社長(52)は「ヨーロッパでブランドとして定着し、認知度が上がっている」と手応えを語る。

 一方、受注後に生産し船便で届けるまでに最低4カ月かかる。レグナテックの樺島賢吾エグゼクティブブランドマネージャー(29)は「物流供給が課題」と指摘する。「売れ筋や人気商品を保管し、すぐ輸出できる体制にするなど工夫が必要だ。最短2カ月半を目標に出荷したい」と述べ、「今年は集大成。次回はイタリアのミラノを見据えたい」と今後の目標を示した。

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