ホームルームで卒業式の変更点などの説明を聞く3年生の生徒たち=西松浦郡有田町の有田中

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3日から臨時休校に入る佐賀県内の公立の小中学校。休校前最後の登校日となった2日は、教師らが子どもたちに外出せず自宅で学習するなど休校中の過ごし方を説明した。「友達と遊べないの」「卒業式が短縮されてさみしい」。子どもたちからは戸惑いの声が聞かれた。

 各校では、校長や教師が通常の休みと異なる点を強調、1日の予定表を書かせるなどして、規則正しく生活するよう呼びかけた。唐津市相知町の伊岐佐小学校の女性教諭(46)は「週末で何とか休み期間中の宿題の準備できた」と3日から臨時休校にした県や市の判断を評価。一方で「普段休みを喜ぶ子どもから『友達と遊べなくなる』と声が上がった」と子どもの胸の内を推し量った。

 伊万里市のある小学校では、3日に予定していた6年生と在校生のお別れ集会を前倒しして行った。体育館に全児童が集まるため中止を検討したが、この日に向けて出し物の練習をしてきた児童の気持ちを考え、全員マスク着用で時間を短縮して実施。卒業式に参加できない在校生たちは「楽しい思い出をありがとう」「中学生になっても頑張って」と思いを述べ、拍手で6年生を送り出した。

 佐賀市蓮池町の小中一貫校芙蓉校中学部では修了式を開き、1~3年生約40人がマスク姿で出席。卒業式に出られない在校生が送辞を述べた。3年の古賀雅貴さん(15)は「卒業式恒例の全校生徒によるアーチでの送り出しもない。コロナを防ぐのは大事だけどさみしい」と残念がった。

 西松浦郡有田町の有田中では、3年のホームルームで担任教諭が、卒業式を2時間から30分に縮めることなどを説明した。「中学最後の期間に、友達と会う機会が少なくなるのは残念」と梅嵜爽太さん(15)。高校入試の合格発表は休校期間の12日。教諭の一人は「合格を知らせに来ようと思っていた生徒もいただろうに」と複雑な表情を見せた。

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