九州新幹線長崎ルートについて答弁する山口祥義知事=県議会棟

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)の整備方式見直しで、国土交通省と協議入りするかどうか確認作業を続けている佐賀県の対応に赤羽一嘉国交相が「理解に苦しむ」と発言したことに関し、山口祥義知事は2日、「(1対1での)会談とは全く違う人がしゃべっているような感じ」と疑問を呈した。

 県議会一般質問で向門慶人議員(自民)の質問に答えた。山口知事は「やりとりが続いていると言っても、まだ質問書を一度送付しただけ」とし、2月18日の閣議後会見時の国交相発言に対し「(昨年12月の)会談の雰囲気とは全く違う人がしゃべっているよう。なぜそんなに急ぐのか疑問に感じる」と述べた。

 報道陣から答弁の真意を問われると「大臣と話したときは分かり合っていた。会見の字面がにわかには信じがたい。鉄道局という仮面を(かぶったよう)。フル規格を前提にしないことや5択は大臣とは話していないのに、(官僚側が)あまり振り付けをしすぎるのはどうか」と述べた。

 藤木卓一郎議員(自民)は新幹線整備のコストだけでなく、利益も試算して議論すべきと指摘した。

 知事は鹿児島ルートや建設中の長崎ルートの県債の償還額の合計が、JRからの線路使用料(貸付料)を勘案せず歳出予算ベースで2025年度に約30億円で償還のピークを迎えると説明し「新鳥栖―武雄温泉を(フル規格で)やればその3倍が乗っかってくる計算になる」と強調した。佐賀豪雨の被害に遭った武雄市が、長崎ルート整備に関する本年度分の負担金の一部を来年度に繰り延べたことにも言及した。

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