新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて、マスク不足が慢性的に続くなか、花粉の飛散が本格化する季節の到来で花粉症患者や、業務でマスクを着用する食品製造業者は、「長期化すれば厳しい」と懸念の声を漏らす。

 「くしゃみやせきをすると、周りの目が気になる」。花粉症の佐賀市の男性会社員(43)は、切実な心境を口にした。マスクを求めて、ドラッグストアに開店前に並んで購入したという。早い段階から買いそろえてきたが、他の家族は新型コロナウイルス対策としてマスクを着用しており「もうすぐで備蓄分がなくなりそう。乗り切れればいいけれど」と気をもむ。

 佐賀市の主婦(38)は「例年は価格やデザインを吟味するが、今年はどこにも売っていない」と嘆く。薬などで症状を抑えることもできるが「花粉を吸いたくなくて…。マスクを手作りしようか」と思案している。

 政府からの要請を受けて大手メーカーは増産しているが、品薄状態は慢性的に続く。佐賀市内の薬局では、マスクの販売コーナーに在庫はなく「入荷の見込みもない」と担当者。花粉症対策として買い求める人も増えており、「マスクの代わりに鼻炎薬でしのいでもらうしかない」と、別の対策を呼び掛ける。

 佐賀中部の食品製造会社では、業務用マスクを使用しており「商品を作るために毎日使うもので、欠かせない」。中国産のマスクといい「今のところは在庫はあるが、2~3カ月続けば厳しい」と話した。

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