キンカンの箱をデザインした(左から)副島杏奈さん、木須野都華さん、野田あかねさん

3人がデザインしたふるさと納税返礼品のキンカンのパッケージ見本

 有田町のふるさと納税の返礼品となるキンカンのパッケージに、有田工高(津川久博校長)3年の3人のデザインが採用された。生産現場に出向き、町担当者や農家とのやりとりを経て、「キンカンのおいしさが伝わるように、文字の形や色使いを工夫した」という。近く発送が始まる予定。

 3人はデザイン科の木須野都華(のどか)さん(伊万里市)、野田あかねさん(有田町)、副島杏奈さん(多久市)で、卒業制作の課題研究として取り組んだ。

 町特産のキンカンは、JA伊万里では伊万里市産とともに「伊万里きんかん」として流通。同町ふるさと納税の返礼品の箱も「伊万里きんかん」と書かれ、「有田町なのになぜ?」と思われることがあった。町農林課から学校側に1年前、有田産と分かるデザインの依頼があり、3人が担当することになった。

 初夏から取り掛かり、ハウスで間引きを手伝ったり、加工品を食べたりしてイメージをつかんだ。「若い人が興味を持ってもらえるように」など農家の要望も踏まえて試行錯誤した。

 パッケージは、大きく黄色やオレンジの果実と緑の葉を配置。丸みのある書体で「佐賀県有田町」と「甘熟きんかん」と記し、完熟で甘いことを「甘熟」の造語で強調した。文字の一部を果実や葉で表現した。

 3人は「それぞれ違う農家の人たちの意見と自分たちの希望の調整が難しかった。でも、自分だけの作品と違って、学校外で使われるのは達成感が大きい」と苦労や充実感を語った。

 1月下旬の発表会では、著名なクリエーティブディレクターの佐藤可士和さんが「実際に使えるところまでいくのは素晴らしい。デザインの力を感じられるいい経験」と評価。町農林課も「町特産をアピールできる」と出来栄えに感心している。

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