「地域の食や農についてプロの立場から、子どもに伝えてほしい」と話す講師の藤本勇二氏=佐賀市の県JA会館別館

 食農教育の方法を実践的に学ぶセミナー(JA佐賀中央会主催)が21日、佐賀市で開かれた。JAの教育担当職員や女性部、青年部のメンバーら約60人が講演を通して、子どもたちの興味を引く授業のヒントを学んだ。

 「子どもの心をつかむ10の秘訣」と題して、藤本勇二・武庫川女子大准教授が講演した。小学校教諭を長く務めた藤本氏は、「なぜだろう」と思う子どもの感性を大切にしてほしいとした上で、「日常の『食』を入り口に農業を考えさせて」と呼び掛けた。「食品の加工や保存方法というのは、先人の知恵が具体化したもの」などと、さまざまな授業を例示してヒントを示し、「農業のプロとして、自分の言葉で語れば子どもに響く」とまとめた。JAが全国で推進している「田んぼの生き物調査」についての講演もあり、全農ビジネスサポートの山崎敏彦氏は、田んぼには動植物や虫など約5700種類が生きており「食と農と環境はつながっている」と説明した。

 田んぼや地域の自然が農家の営みで保持されていると指摘し、「国産の農作物を選ぶことが、自分の環境を保つことにつながることを伝えて」と話した。

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