「さが桜マラソン2020」の中止を決めた運営委員会の臨時会議の冒頭、あいさつをする佐賀新聞社の田中稔営業局長(中央)=佐賀市の佐賀新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「さが桜マラソン2020」の中止が28日、決まった。佐賀の春の風物詩として定着し、ランナーからの評価も高い大会だけに、関係者からは中止を残念がる声が上がった。 

 「一人でも走りたいという人がいたら手助けするのがわれわれ協会の役目。開催したかった」-。第1回大会から運営に携わる佐賀陸上競技協会の末次康裕会長は無念さをにじませた。

 桜マラソンは今年で31回目で、フルマラソンに衣替えして8年目を迎えた。平たんで走りやすく、佐賀城下や吉野ケ里遺跡などの景色を楽しめるコースは全国のランナーの人気を集め、今大会も参加応募開始からわずか1時間で定員が埋まった。

 4年連続の参加を予定していた会社員の片渕直昌さん(52)=白石町=は「ある程度予想はしていたが…」と残念がり、「来年は何事もなく開催されることを願う。自分もまたチャレンジしたい」と話した。

 大会は市民や高校生など3千人のボランティアに支えられている。ゴール付近の40キロ地点に当たる佐賀市の若楠校区は、3年前から地域を挙げて沿道応援に力を入れており、手旗や横断幕を準備して、当日には婦人会がカレーを振る舞う予定だった。

 同校区まちづくり協議会子ども育成部会の永渕史孝部会長は「一致団結して地域力を発揮する日だった。ランナーを応援して五輪開催のお祝いムードを共有できるはずだった」としつつ、「健康を守るためだから致し方ない。マスクをして開催するよりはよかったのかもしれない」と語った。

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