冬になると学生さんが受験に備えて、生理痛の治療や月経を試験でない日に移動したいなどの相談で受診されます。無事に試験を終えた皆さん、お疲れさまでした。これからの皆さん、どうぞ力を十分発揮できますように。そして春からの新生活が実り多いものでありますよう祈っています。また、いろいろ心配をしながらここまで支えてきた保護者の皆さんも本当にお疲れさまでした。

 先日、関東の女子医大生とお話する機会がありました。ハキハキと自分の考えを話す前向きでしっかりとした好感の持てる学生さんでした。その中で彼女は小児科の専攻を考えていること、また自分も将来こどもを持ちたいと思うが、仕事との両立をやっていけるのか不安と話していました。こんなに優秀で可能性にあふれた学生が、私たちの若い頃となにも変わらないことで悩んでいるのは、いろいろな意味でちょっと衝撃でした。

その時その時に、重心をかけるものを少しずつ変えながら、細々としかできない時があっても続けていれば、きっと自分しかできない仕事ができるようになるよ、医師として生きる人生は(苦しいことももちろんたくさんありますが)楽しいよ、諦めないでねと、励ましたくなってつい声をかけてしまいました。

医師だけでなくどの仕事も、働きながらこどもを育てていくのはとても大変です。それは母の時代も私たちの時代も、これからも変わらないのかもしれません。ただ私たちは育児で楽をしたいのではなく、努力して親として成長していきたい、こどもと一緒に人生を楽しみたいのです。困ったときに悩んだときに迷わずアクセスできるサポートが欲しいのです。孤独に育児をしたくないのです。

 社会は少しずつ働きやすい子育てしやすい方向に進んでいるのでしょうか。若いキラキラした人たちを見ながら、自分に何ができるか考えてみようと思いました。(佐賀市 すこやか女性クリニック院長 西岡智子)

このエントリーをはてなブックマークに追加