自身の作品「一歩」をあしらったユニクロのTシャツを掲げる書道家の山口芳水さん=佐賀市のNOART(ノーアート)

 佐賀市の書道家・山口芳水さん(40)の作品をプリントしたTシャツが3月2日から、全国にあるユニクロの一部店舗で発売される。「一歩」という言葉を無数に書いたデザイン的な作品をあしらったTシャツで、着る人のポジティブな気持ちを後押しする。

 同社がさまざまなアーティストや作品とのコラボでデザインTシャツを製作・販売している「UT」の一環。「書道アート」という新シリーズの商品として、他の日本人書道家2人の作品とともに発売される。

 濃淡の違う墨で「一歩」という言葉を無数に重ねて書いた正方形の作品を、白地のTシャツの前面右下部分に斜めに配置したデザイン。もとの作品は昨年、同社から依頼を受けて制作した150センチ四方のもので、提案した十数点の中から選ばれた。山口さん自身も最も気に入っていた作品だったという。

 1月にサンプルが届き「イメージ以上のものが出てきた。色が入ったり、斜めに配置したりしておしゃれに仕上げてもらった」と絶賛。綿100%だが和紙のような印象の生地も「夏らしく表現してある」と気に入っている。

 「一歩」という言葉を選んだ理由については「使える字に制約があった」としつつ「自分自身がポジティブなので、明るい言葉にしたかった。重くなりすぎず、着て明るくなるコンセプトを探した」と話す。

 作品がアパレルブランドとコラボするのは初めて。山口さん自身、独自のブランドを立ち上げるなどファッションは好きで「夢がかなった」と喜ぶ。書道との共通点も感じてきたといい「だらしない格好や読みづらい字は相手にストレスを与えるという点で共通している。字を美しく書けるということは、美しさのポイントアップにもつながる」と持論を語る。書道家をおしゃれに感じてもらうための発信にも力を入れている。

 「発売がめちゃくちゃ楽しみ。たまらんですね」。男性用半袖でサイズはXSから4XLまで。一部の大型店・超大型店かインターネットで購入でき、県内ではゆめタウン佐賀店で取り扱う。1500円(税別)。

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