企業のAI利用率

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は26日、AI技術や利用に関する最新動向をまとめた「AI白書2020」を公表した。国内で人工知能(AI)を既に導入している企業は4・2%にとどまり、AIを扱える人材の不足やコストの高さが課題となっている現状が浮き彫りになった。

 IPAは約7千社を対象に昨年7~9月にアンケートを実施した。AI技術を提供する企業を除く525社でみると、AIを導入済み(4・2%)、実証実験中(4・8%)、利用を検討(10・5%)、今後検討予定(6・5%)を合わせた計26・0%の企業が導入に前向きな回答をした。

 導入しているAI技術は、顧客からの問い合わせなどに自動で回答する「チャットボット」と呼ばれる機能が45・5%で最も多かった。業種別では金融業が導入済みの比率が最も高かった。

 一方、AI導入を検討中または関心がある企業に導入に向けた課題を聞いたところ、社内の理解不足(55・0%)、導入効果が不透明(40・8%)、導入費用が高い(36・0%)、AI人材不足(34・6%)などが上位だった。

 白書は日本のベンチャー投資が米国の約50分の1と少なく、AI関連を含むスタートアップ企業が育ちにくいと懸念を表明。IPAの担当者は「中国や米国ではAIの開発と導入が急速に進んでいる。日本でも導入を急ぐ必要がある」と話した。【共同】

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