唐津市の神集島の家庭に伝わるひな飾りなどを展示する「おひな様展」が、神集島公民館で開かれている。300体超のひな人形をはじめ、つるし飾りの「さげもん」など多彩な飾りを展示。華やかな雰囲気で、来館者の目を楽しませている。3月7日まで。
同館の岩本扶美江館長(69)が約15年前、島の集会場でひな飾りを展示したのが始まり。岩本館長の呼び掛けで、各家庭に眠るひな人形が提供された。これまで島の購買部や学校など会場を変え、昨年からは公民館で展示している。岩本館長の母レイ子さん(90)が手掛けるさげもんも年々数を増やしている。
公民館ものづくり教室のメンバーによる布の壁飾りや手作りひな人形も会場を彩る。岩本館長は「50年以上前のものなど、各家庭で大事にされてきたひな人形。表情の違いなど楽しんで」と話す。
3月1日は「ひなまつり会」を開催。入館者に、大豆を原料にした「ご汁」、ちらしずし、甘酒を振る舞う。期間中の開館は午前10時から午後3時まで。問い合わせは同公民館、電話0955(79)1213。