タバコ農家の苗床に利用されている松葉

 虹の松原で松葉と枯れ枝が1年間にどれくらいの量、落ちているかご存じですか。1000トンと言われています。ジャンボジェット機の3機分です。

 虹の松原では白砂青松を取り戻すため、年間7000人ものボランティアの協力で松葉かきを行っています。その面積は松原全体の25%です。単純に計算して250トンの松葉が集まります。

 では、この松葉がどうなっているかご存じですか。タバコ農家の苗床や堆肥になっているのは知られていますが、トマト農家の畑のすきこみに使われたり、シャンプーの成分の原料として活用されたりしています。

 市内でトマトを栽培するネパール出身のラマ・カンチャさん(37)は「唐津の農地は砂地で、栽培に大切な腐植物が少ない」と言い、堆肥としての活用法を研究しています。唐津南高の虹ノ松原プロジェクトチームは唐津ブランドとして商品開発に取り組んでいます。

 松葉は1960年ごろまでは家庭のたきつけとして活用されていました。しかし暮らしが大きく変わり、松葉の採取が行われなくなり、厄介物となりました。でも地域の宝である虹の松原からのプレゼントとして、地域内でかたちを変えて活用されています。

 では枯れ枝はどうなっているのでしょうか。実は活用方法は見つかっていません。

 枯れ枝の中には松を枯らしてしまう虫の運び屋である「マツノマダラカミキリ」の幼虫が入ってるかもしれないので、一緒に小さく砕いてチップにして配布をしています。

 何か有効な活用方法はないでしょうか。アイデアがあれば寄せてください。資源の活用は松原を次世代へ引き継ぐためのとても重要な取り組みです。

(NPO法人「唐津環境防災推進機構KANNE(かんね)」事務局長・藤田和歌子)

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