県が主催、共催するイベントの開催を判断する基準について確認した対策本部会議=佐賀県庁

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、サッカー・J1サガン鳥栖の公式戦が延期になり、佐賀県内で開催予定だった「アジアベストレストラン50」が中止となった。「楽しみにしていたが仕方ない」「世界にPRできる好機だったが…」。心待ちにしていたサポーターや関係者は、決定に理解を示しながらも落胆の色を隠せなかった。

 Jリーグが3月15日までに開催予定だった公式戦94試合の延期を決めた。このうち、サガン鳥栖は5試合が延期となった。クラブ関係者は「感染予防対策、拡散防止のために最大限の協力をしていく」と話した。

 リーグ開幕直後の延期決定。観戦を楽しみにしていたサポーターは肩を落とした。薬剤師の高取幸司さん(37)=佐賀市=は「マスクや消毒液が手に入りにくい状況。延期は仕方ない」と言葉を飲み込む。スタジアムには多いときに1万5千人近くが足を運ぶこともあり、鳥栖市の会社員松尾麻尋さん(29)は「観客や選手に感染する可能性がある。何より命が大事」と強調した。

 3月24日には武雄市で「アジアベストレストラン50」が開かれる予定だったが、2月25日午前8時(日本時間)に主催者が中止を発表した。日本で初開催が見込まれた大型イベントだっただけに、小松政武雄市長は「世界に武雄をPRできる絶好の機会と捉えていた。非常に残念だが、やむを得ない」とコメント。また、山口祥義知事は中止の決定に落胆しつつも「次回こそ、日本で初めての開催を佐賀県でできるように、改めてチャレンジしていきたい」とする談話を出した。

 佐賀県は25日に開いた幹部による庁内会議で、県が主催・共催するイベントや会議などの開催可否について、一律に中止・延期・規模縮小・時間短縮などはせず、必要性や考慮する事項を踏まえて個別に判断するとの考え方を示した。考慮する内容としては、開催時期の感染状況の見通しや開催規模、参加者の特性など。開催する場合は、参加者のマスク着用や定期的な会場の換気などの対応策の徹底も確認した。

 

 ■中止となった県内イベント

 中小企業対象SDGsセミナー(27日、佐賀市のサンシティオフィスビル)◆水防災シンポジウムinSAGA(29日、武雄市文化会館)◆支え合いの地域づくりフォーラム(29日、みやき町コミュニティーセンターこすもす館)◆図書館フレンズいまり主催「ぜんざい会」「古本市」(29日、伊万里市民図書館)◆うれしの大茶市(3月1日、嬉野市のチャオシル)◆吉野ヶ里夢ロマン軽トラ市(3月1日、吉野ケ里歴史公園東口駐車場)◆第10回唐津・虹の松原ツーデーウオーク(3月14、15日、唐津市浜玉町のひきやま公園発着)

 【県関連イベント】サガサウナ(3月6~8日、東京都のよみうりランドプールWAI)

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